割引国債とは通常と異なる制度を採用したもの
割引国債は一般的な国債とは異なる状態で利用することとなるため、基本的に利子を手に入れることができません。元々利子の分だけ額面に入れられていることとなり、追加で貰える状態がありません。
利子ナシってどういうこと?
そのため割引国債を利用する場合は、額面に書かれている数字だけ返ってくると考えてください。
償還されるお金の金額だ事前にわかってるって長期だと気の遠くなる話ねぇ・・・
またこの国債は長期的な預け入れが一切できない仕組みとなっており、短期間のみ利用することができます。長期的に割引国債を利用すると、トラブルが続出する可能性があることから、
- 2000年-割引国債の5年債の発行打ち切り
- 2002年-割引国債の3年債の発行打ち切り
- 現在-国庫短期証券の4種類のみ発行(2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年)
現在は短期間のみ利用することのできる国債として発行されているのです。これは予め受け取れる金額を知ることができますし、長期よりもリスクの低い短期間のみの国債を手に入れることができます。
国債の選び方
長期的に持っていると、もしかしたら変動することもあり得る話なので、それを避けられるという意味でも、現在の国庫短期証券は現在発行されていない長期の割引国債よりも購入価値も高いとされています。
短期間だけ国債を持っていたい方や金利が変動してどれくらい返ってくるのか分からないのが嫌だという方には割引国債の購入がおすすめです。
しかし、長期的に持っていることの恩恵を受けたい方は別の国債の購入を選択する事になります。割引国債は発行価格の差額を受け取るという償還時の金額がわかるというメリットはありますが、額面以上の金額は受け取れないので、よく考えてから購入すべきです。